【難問題】保育士の給料が2025年度から施設別に公開義務化へ。なかなか上がらない理由は?

保育士の給与水準を報告義務化へ

こども家庭庁は2025年度から、保育所や認定こども園、一部の幼稚園など全国の約4万施設に対し、保育士の給与水準を都道府県へ報告するよう義務付け、施設別に公開する方針と発表しています。慢性的な人手不足の解消に向けて処遇改善のための補助金を支給しており、各施設が適切に賃上げを実施しているかどうか検証しやすくしたり、現場での人材確保や賃上げによる保育の質の向上を狙いとしています。

職員の配置状況の公表も検討していて、保護者が保育施設を選ぶ際の判断材料にしてもらう考えです。児童手当拡充を柱とする少子化対策関連法案に盛り込み、今国会での成立を目指しています。(保育士給与、施設別に公開方針 こども家庭庁、2025年度から

なぜこれまで給料が上がって来なかったのか

これまで保育士の給料がなかなか上がって来なかった理由は大きく5つあります。以下、順に説明していきます。

  • 理由① 補助金の金額
  • 理由② 公定価格
  • 理由③ 経費削減の困難さ
  • 理由④ 物価高騰
  • 理由⑤ 子供の減少

理由① 補助金の金額

保育園の多くは国や地方自治体の補助金を受けて運営しています。

少しずつ金額は増えてきているものの、国の予算が大きく増えていかない限り、補助金も増えて来ないでしょう。

理由② 公定価格

給料が上がらない理由のもう一つは、保育園の主な予算が公定価格で決まるためです。

支給される補助金は、公定価格から保育料を引いた金額で決まります。

つまり、保育料が多い保育園であればそれだけもらえる補助金が少なくなってしまうのです。

理由③ 経費削減が難しいため

保育園経営に必要な経費は以下になります。

  • 人件費
  • 広告費
  • 賃料
  • 消耗品費用
  • 水道光熱費
  • 損害保険、賠償保険料

上記のうち、人件費が6〜7割を占めていることからも、経費削減が難しいことがわかります。

理由④ 物価高騰のため

おもちゃや絵本などの値段も上昇しているため、それら購入経費も上昇しています。

理由⑤ 子供の数が減っているため

少子化による園児の減少により、保育料と公定価格の減少が起きています。

また、園児が減ると、補助金の額が減り、人件費を下げざるを得なくなる場合もあります。

最後に

まだまだ会社員の平均に比べ給与水準の低い保育士ですが、国の施策が順調に進めば、今後も徐々に保育園の給料は上昇していくと考えられます。

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