遺族厚生年金が一部廃止って本当?調査してみた!
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最近SNSなどで、遺族厚生年金が廃止になると言う噂を何度か目にすることがありました。
本当のところはどうなのか気になった方も多いのではないでしょうか?
ここでは、遺族厚生年金の今後についてどうなるとされているのか、調査してみました!
結論
結論から言いますと、今後仕組みの改正が行われることは多いに考えられますが、一部廃止の可能性はあるが、遺族厚生年金全体の廃止はないのではないか、と言う結論になりました。
以下で詳しく書いていきます。
遺族年金って?
遺族年金とは、国民年金や厚生年金の被保険者が亡くなった時に遺族に支給されるものです。
遺族基礎年金と遺族厚生年金の2種類があります。
遺族厚生年金って?
厚生年金保険に入っている(または入っていた)方が亡くなったときに、その方によって生計を保たれていた遺族がもらえる年金が遺族厚生年金です。
例えば、会社に勤める旦那さんが亡くなった時に、その主婦が年金をもらえるケース(収入制限あり)があります。
実は仕組みがとても複雑で、もらえる額にも差が大きく、ここに2025年の改正でメスが入ろうとしています。
現在の問題
流通経済大学の百瀬優教授(遺族年金の性格と現行制度の課題)によると、以下の問題があるといいます。
① 年金額の男女格差
② 子のいない遺族配偶者に対する遺族厚生年金の支給期間
③ 子のいる遺族配偶者に対する遺族年金のあり方
④ 生計維持要件
ここでは長くなってしまうので詳しい記述はしませんが、↑のリンクより詳しい説明が読めますよ。
2025年の制度改正
2025年に遺族年金の制度改正が行われる可能性が高いとされています。
NHKも記事にしていますね。(「遺族厚生年金」再来年の制度改正に向け議論へ 厚労省審議会)
今回の改正でまず問題に上がるであろうことは男女間の格差です。
女性は30歳以上であれば遺族厚生年金がずっともらえますが、男性は55歳以上でないと遺族厚生年金の権利がありません。
男は働いて女は家庭という旧体制な文化が制度に残ってしまっているのでしょうね。今では主夫も増えていますので、ここは論点になりそうです。
男性の年齢制限撤廃か、あるいは女性にも年齢制限を入れるか、議論がされているそうです。
また、収入要件の撤廃も議論に上がっていると言われています。
さらには、父母、祖父母への遺族厚生年金はどうするのかという話も問題だそうです。
再婚するともらえなくなってしまうという問題もあるそうですね。
また、無期給付が廃止になる可能性もあります。30歳や40歳であればまだ全然働けると思うので、ここは10年に限るなどの有期給付になる可能性があります。
また、同性パートナーは現在給付対象外ですが、そちらもどうなるかという話もあります。
終わりに
ここまで見てきていかがでしたでしょうか。
制度が複雑でなかなか難しかったと思いますが、多くの方に関係することであるので、少しでも知っておいて損はないですよね。
最後まで閲覧いただきありがとうございました!